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TEGAMI – Perspektiven japanischer Künstler

TEGAMI

TEGAMI – Perspektiven japanischer Künstlerというプロジェクトに参加しています。

このプロジェクトは、
ハンブルグ在住の作家・綿引展子さんの呼びかけで始まったもので、
5月25日(水)から29日(日)まで、
ドイツのハンブルグにて開催されている
ハンブルグ日本映画祭の会場にて
日本の作家さんたち200人以上から送られたハガキが展示されています。

東日本大震災に見舞われた日本の作家たちが、
今何を感じ、何を考え、どのように行動しているのかを
手紙(ハガキ)という形で表現し、
ドイツのみなさんに今の日本を知ってもらおうというものです。


 
上の画像が、今回ドイツに送らせていただいたハガキです。
無事ドイツに届いていれば、今頃は展示されていることでしょう。

震災、そして原発については、
誰にでも言えることだと思いますが、
一口で表すことは非常に難しいものです。
思うことも、言いたいことも、ひとつやふたつではないですし、
時とともに様々な出来事が複雑に絡み合っていき、
「これは、こうだ」とはなかなか断言はできないものです。

今回はハガキという制約があるため、
石粉粘土作品ではなく絵にしようか、
絵にするとしたら何をどんなタッチで描こうか、
私がドイツの人たちに伝えたいことは何なのか、
などなど色々と考えましたが、
時間も出来ることも限られていましたので、
絞り込んだ結果上記のような形になりました。

 
震災発生直後からの世界各国の人々の暖かい励ましには、
本当に驚き、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

にもかかわらず、汚染水を海に放出するなど、
原発問題では世界全体を放射能の危険にさらすような
対応が続き、本当に申し訳なく思っています。

そんな気持ちによる黒猫のポーズと、
「ごめんなさい、ありがとう」です。

 
また、この「ごめんなさい、ありがとう」は、
ドイツや海外のみなさんだけでなく、
被災地の、特に福島のみなさんへの
気持ちでもあります。

 
とりあえず今、私の技術で表現できることの中で、
一番伝えたかったことを形にして、
ドイツに送りました。

果たして、ドイツのみなさんが「お辞儀」という日本古来のこのポーズを
理解してくれるのだろうかという疑問もありました。
もっと根本的なことを言うと、「何で黒猫?」という疑問も自らありますw

でも、今の自分に作れるのはこれしかなかったんですよね。

また、「ごめんなさい、ありがとう」という文字を入れるか入れないかも迷いましたが、
ドイツのみなさんは結構日本文化が好きだと思うので、
日本語の文字が書いてあると目を引くかな?と思い、
我ながらあざといなと思いつつも記載することにしました。
しかも明朝体で。

 
何はともあれ、
このプロジェクトを通して、少しでもドイツや海外の人たちに、
今の日本に生きる私たちの気持ちが伝わればいいなと思っています。